母からのハガキ

母から暑中お見舞いがやってきた。
可愛らしい水彩画と共に。

でも、これは母が描いたものではない。
母が学生時代にお世話になった
部活のコーチが描いたもの。
70代のときの作品。

母はこれを20年間大切に取っていたのだという。
今は亡き恩人が描いた絵。

それを子どもたちへの暑中見舞いに送ってきたのだ。

現在母は、そのコーチの歳を超えている。

「取っておく」
その期限は?いつまで?何のために?

きっと、いろいろ考えて
今年、我が家に送ってきたんだろうな。

コーチの時代。
母の時代。
私の時代。
子どもたちの時代。

流れていく時と命。
大切にすることがなんであるか。
大切にするものはなんであるか。

母の歳になったら私にも
見えてくるものがあるんだろうな。

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文字をデザインする。 人をデザインする。 「生きる」をデザインする。